1,国語の専門塾 個別指導LOGIQUEにおける『国語力』の定義

国語の専門塾個別指導LOGIQUEでは「国語力」のことを、文章を読んでじっくり味わうとか、文章の良さがわかるとか皆がほれぼれするような文章を書くことができるというような力でなく、国語の筆記試験で高得点をとるために必要な力とします。

2,『国語力』とは『読む力』と『解く力』の2種類

よく「きちんと読みなさい」とか、「しっかり考えて問題を解きなさい」と専門で国語を指導している方でもおっしゃることがあります。しかし、それは国語を指導しているといえるのでしょうか。本当に教えなけばならないのは問題をどう読み、どのように考えて問題を解くか、ということですから。

個別指導LOGIQUEでは、始めに『読む』方法を教えます。「本文を読まずとも問題は解ける!」などという指導法が散見されます。しかし私は、国語の「次の『文章を読んで』問いに答えなさい」という前提を大切にするべきだと思考えます。『読む』ことが力を底上げするための基本になりますし、仮に本文を真面目に読まなくても解ける問題があったとしても、そのやり方で解いたとて将来なにかの役に立つことはおろか、難関大学の受験には全く歯が立ちません。

それ以前に人の話を最初から最後まで聞くことができない人は、100%のパフォーマンスを行うことができないと思います。患者の話を聞けない医師、依頼主の話を聞けない弁護士、生徒の話を聞けない先生、顧客の話を聞けない建築士……自分の考えばかり押し付けてばかりの人が、どうして最高の仕事・サービスを提供できましょうか。将来を見据えても、相手がなにを言いたいかを具に正しくに理解するスキルの鍛錬をすべきだと思います。

そのためにも、まずは『読む力』を鍛えましょう。筆者が何を伝えたいか、主たる意見を正しくつかむためには訓練が肝心です。そしてその力をマスターしたら、あるいはその力を鍛えながら同時に『解く力』のトレーニングが必要です。入試では解答を書く力が絶対に必要です。なぜならば、記述問題の配点がもっとも高いからです。しかしながら、学年の中で優秀な成績を修めている子でも、国語の記述問題が得意ではないという子は少なくありません。それはその子の記述の力がないというより、これまでの学習の中で記述問題を『どう書くか』を教えてもらっていないことが大きく関係してるのです。

3 『読む力』は『辿る』と『省く力』に分けられる。

『辿る力』とは、文と文同士の繋がり方や、指示語(「あれ」や「この違い」など)の内容を押さえられる力のことです。この力の習得で、文章の筋道を間違わずに辿ることができます。時間はかかるかもしれませんが、文章内容や話の流れは理解できるという子にはこの力をモノにしていると思います。
『省く力』とは、似た内容の具体例などをさっくり読み飛ばすことができる力のことです。本筋に関係ない箇所と、文中の大事な箇所を即座に判断し、必要なところだけを優先的に読む。読む速度に大きく影響してくるのがこの力だと言えます。近頃高い評価を得ている「速読」と言われるものがそうです。『省く力』を鍛えた結果、その人の読む速度が上がって書籍・文章の要点を押さえるのが速くなっているのです。

実はこの2つの力がついていれば、文章を読むのに支障がない段階にいると言えます。一般的に「本をよく読む子は国語ができる」と言われている理由は、読書習慣によって2つの力をおのずと身につけているからなのです。本を読むことは知識や経験、気づきを得られるというそれだけでも価値があります。ましてやこのようなおまけまで付いてくるのです、本を読まない選択肢はないでしょう。

しかしながら、「国語の成績を良くするのならば本を読むしかない」というのは間違いです。本をよく読む子が読まない子と比べて国語が出来るのは、ただ文章を読んだ経験値が圧倒的に違うということで、あくまでも読み方の問題であります。また、読書をしているから国語の点がとれるわけでありません。読めるだけでは国語の成績は上がりません。「本を読んだ」という経験値は読む速さや語彙力に多かれ少なかれ影響を与えていますが、自分で答えを書けなければ高得点は期待できないのです。

4,『解く力』は『言いかえる力』と『まとめる力』に分けられる。

『言いかえる力』というのは、「例をあげると〜である」や「つまり〜である」など文章を具体的または抽象的にする力のことです。この力は『省く力』と関係があります。ある程度国語の成績がいい子であれば、まずまずの『言いかえる力』があると思っていいでしょう。

とりわけ国語の入試問題(長文問題)で60点中30~40点ほどの子たちは文章のつながりから適切な接続詞を選んだり、内容を問う選択肢の中から正解を選んだり、問題で問われている語句の抜き出しをするくらいの力はあるわけです。だから約半分くらいの点はキープできる。しかし、そこから40点後半〜50点代に到達せず「国語ってどう勉強すればいいのだろう…」となります。

上記の子たちは本文と選択肢の共通点を探し出し、ほぼほぼ同等の内容であることは理解できていて、どんな内容を抽出すべきかは「本質的には」分かっています。ある程度読めているし、ある程度答えることも可能だといえます。けれども、あと一歩足りないのです。『辿る力』、『省く力』に続く入試国語の最大のポイント。

それが『言い換える力』と『まとめる力』です。

5,『まとめる力』とは問いに合わせて文章の形を整理する力のことである。

――部とはどういうことか60字以内で説明しなさい。

上記のような記述問題では、その文字数の制限や文章や知識の難易度が異なるだけで、基本的には中学受験から大学受験まで共通のことを聞かれています。嘘ではありません。中学受験国語~大学受験の現代文まで、問題をまんべんなく見ていくとそれがよくわかります。

問題の質にしたって、それがただの言いかえ説明のものだったり、理由の説明だったりするだけで、制限字数以内でまとめるという行為そのものに関してほとんど同じなのです。要するに「――部は何を言っているのかわかりにくいので、それをまとめてわかりやすく説明してほしい」ということです。ここで大事なことは、そのまとめを作るための材料(内容)はすべて「本文中」にあるのです。

だから、本文の内容を制限字数以内にまとめることができれば、基本的には正解がもらえます。そこで先ほどの『言い換える力』と『まとめる力』が必須になるわけです。難解な問題になると、ちょっと違う解法や見方が必要ですが、標準的なレベル(中学入試国語ならほとんど合格レベル、新潟県公立高校入試で60点中50点のレベル、大学入試なら偏差値60代後半なので、十分実力があります)であれば、おおよそ公立トップ校内ではほぼトップの成績になるるでしょう。まず一旦はそれで十分だと思います。国語が苦手な人はひとまずこのレベルまで到達できれば、国語の成績で困らないのではないでしょうか。この段階まできた後に、超難関大学のレベルに向けて勉強をすればいいのです。

国語の解答を導くにはこれまで述べた『力』の総合力が必要です。まず、問で聞かれる「――部」について説明しているのは、文中のどこかを『辿って』発見する。そして必要な箇所だけを抽出し、不要な部分を『省い』たり、『言いかえ』たりして制限字数に収まるように調整する。そして、聞かれている形に合うように『まとめ』て答える。

これができるようになったとき、あなたの国語力は合格レベルだといえるでしょう。

そのために必要なトレーニングはすべて用意しています。

「国語力を鍛えたい」とお思いなら、ぜひ個別指導LOGIQUEにおまかせください。